『道後湯けむり遍路道ツーデーウオーク』見どころ紹介

久万高原町編 (岩屋寺~久万高原町道の駅)編

コース全般 (久万高原町編)

ニューヨークタイムズ誌で絶賛された四国遍路、その中で使われていたのが岩屋寺の写真です。
神秘的な山岳霊場岩屋寺、美しい自然溢れる古岩屋からの道、荘厳な大寶寺、のどかな久万高原町街並み、地元久万高原町の新鮮野菜や美味しいパンなどが買える道の駅など見どころ満載♪

1日目、35kmコース、12kmコースで訪れます

岩屋寺(45番札所)

標高700メートル!! 天空にたたずむ山岳霊場までの道は修行者泣かせの道・・・と言われますが、健脚な皆さんにとっては、境内までの道はまさしく森林セラピーロード!? 杉林の中、マイナスイオンのシャワーの中を歩きます。

坂道を登りきると天空に広かる境内全体を見渡すことが出来ます。国指定重要文化財である大子堂はじめ、巨石の中腹に建てられた本堂、本堂横には修験者が修行した岩窟があり、さながら神仙境のよう!!

弘法大師がこの地に訪れた時、仙人と呼ばれる空中を自在に飛行できる神通力がある女性と出会います。仙人は大師の修法に深く帰依し全山を献上したといわれています。

古岩屋

国指定の自然公園、古岩屋。約4500万年前の地層が残る巨大な岩壁で、国指定の名勝地であります。高さ60m~100mのタケノコのような形をした岩峰が20あまり連なっており、特に紅葉の頃は美しく多くの観光客で賑わいます。

大会当日は、紅葉なのか紅葉の絨毯なのか微妙ですが、どちらにしても大変美しい遊歩道を歩き進み、ふと岩峰を見あげると、そこには不動明王様が・・・それにしても、あんな高い所にどうやってお祀りしたんだろう・・

古岩屋を出てからしばらくお手洗いはありません。古岩屋荘あたりに公共トイレがありますので、ここで済ませましょう!!
 

古岩屋~ふるさと村

古岩屋からふるさと村までの道は車で行っても牧歌的でイイかんじ♪ 昔ながらの非舗装の遍路道を歩くと本当に素晴らしい !! 森林の中、ふかふかの落ち葉を踏みしめ歩くと、心洗われるような気がします。

道々、詠み人知らずの句を記した杭などもあります。国道までの4kmくらいは車も通らないような道を歩きます。(もちろん、携帯の電波も届きません!)清流をまたぎ超えて行くような所もあり、本当に楽しい道です。雨・雨上がりなどの場合は、美しい落ち葉が滑る元となりますのでお気をつけて・・

名物お接待 窯焼きピザ♪

地元久万高原町のお接待の会様による名物お接待、窯焼きピザ!

地元で採れたトマト等野菜のトッピングで心を込めて焼いています! これを目当てに大会参加される方も・・

河合休憩所

この付近は、当時15軒のへんろ宿が立ち並び、大変賑わったそうです。私達はいわゆる逆うちでいきますので、ここを過ぎると、大寶寺まで山越えです。

このコースの難所ともいえる、かなり急な坂を登ります。山道は急に心拍数が上がりますし、関節に対する負担も大きくなります。ゆっくり楽しみながら行きましょう。ポールがあると関節の負担が軽減されます。途中、石仏様に心癒され、ベンチに身体を癒されのんびり行きましょう。

地元みかんや飴や水分のお接待があります。

大寶寺(44番札所)

四国霊場のちょうど真ん中、44札所の大寶寺。久万高原町の中心に位置します。放浪の俳人、種田山頭火も訪れたこの寺への参道には巨木が林立しています。境内には山頭火の句碑や県下最古の芭蕉塚があり、多くの俳句ファンが訪れる寺でもあります。

昔、脳の病に苦しむ後白河上皇が病気平癒の祈願をして回復されたという逸話も残る大寶寺、静かで荘厳な雰囲気なお寺です。私が何より驚かされるのは、仁王門に奉納されている巨大な「わらじ」。四国八十八ヶ寺の中で一番の大きさとか。。。

お稲荷さんとお汁のお接待

またまた久万高原町お接待の会様のあたたかいお接待。めっちゃ美味しいお稲荷さんと地元でとれた野菜などが入ったそうめん汁のお接待。

天空の郷さんさん(道の駅)

「さんさん」の愛称で親しまれる久万高原町の道の駅。様々な久万高原町の物産品、とれとれの野菜・農家レストラン・そしてとってもおいしいパンなどが大好評です。なお、インフォメーション2階で開催されているギャラリーは無料ですし、お気軽にぜひ見ていってくださいね

旧土佐街道(三坂峠)~坂本屋~浄瑠璃寺編

コース全般 (旧土佐街道 三坂峠~坂本屋~浄瑠璃寺編)

松山と高知を結ぶ街道、旧土佐街道(土佐人にとっては松山街道)。三坂峠越えはこの街道最大の難所といわれていました。江戸時代からの様相をそのまま残すところが多い三坂峠から坂本屋までは、険しいながらも大変味わい深い道。苔むした杉並木や のんびりとした田舎道を歩きながら、いにしえのへんろ人に心を寄せてみてはどうでしょう?

1日目 35kmコース 2日目 10kmコースで訪れます

三坂峠~土佐街道

国道33号線ができる昭和初期までこの街道は商人や馬子、もちろんお遍路さんも行きかい賑わっていたとか・・・
三坂峠からしばし杉並木の中を下ると、途中、松山や瀬戸の海や島々が見える絶景スポットがあります。かつての行商の金物屋が、商売道用の鍋をあまりの坂のきつさにここで落として割ったしまった鍋割坂と言われている所もあり、坂の厳しさを表しています。
「むごいもんぞや久万山馬子はヨー、三坂夜出て夜戻るヨー、ハイハイ」と歌われたようにその往復は一昼夜かかったといわれています。
三坂峠、標高705mから下ります。

一の王子社跡

さらに下ると「一の王子社跡」の看板が・・熊野信仰に由来する小さな社で、石鎚信仰にも結び付いており、石鎚頂上までの道に王子社が続いていたといわれます。

坂本屋

坂を下ると久谷の里に出てきます。この辺り一帯は遍路文化が色濃く残る地域であり、「坂本屋」もそのひとつで明治末期から大正初期に建てられた遍路宿だそうです。それを改築し、現在有志の皆様が土日にお遍路さんに、あたたかいお接待をされています。囲炉裏やかまどもあり、鳥の声に聞き入りながら一休みすると、ほっこりと心が和み身体も癒されます。

坂本屋お接待

坂本屋で、こんな餡子餅をいただきました(^ ^) 歩き疲れたからってのを差し引いても、本当に美味しい♪ ほっこりしながら辺りを見ていると正岡子規の句が・・「旅人のうた のぼりゆく 若葉かな」
伊予路では、このような句碑がいたるところにあります。

網掛石

ほのぼのとした久谷の里を歩き進むと、大子堂が見えてきます。その向かいに大きな石が・・
“昔、三坂峠辺りに大きな石があり、旅人の行く手を遮り困っていた。すると、旅の僧が大きな網を石にかぶせ、天秤棒で担いでどけようとしたそうな。。あまりの重さに棒が折れ、石の一つは下の川に転がり落ち、もう一つは榎の道端に落ちたそうな。よく見ると石に網の目が・・・その怪力なお坊さんはなんと弘法大師さまだったそうな。川に落ちた石の破片が現在浄瑠璃寺に祀られているとか。”

浄瑠璃寺 (46番札所)

松山市内八ヶ寺の打ちはじめの霊場の浄瑠璃寺。
「永き日や衛門三郎浄るり寺」と彫られた正岡子規の句碑が参道入り口にあり、皆様を迎えてくれます。樹齢1000年を超す天然記念物のイブキビャクシンが境内にあり、歴史の深さを感じさせます。

この大会を応援していただいている方々の素晴らしいBLOGをご紹介します。

お遍路文化を深く知ることができますよ♪

六ケ寺めぐる遍路道(松山市内)編

コース全般 (六ケ寺めぐる遍路道 浄瑠璃寺~石手寺)

松山市には46番札所の浄瑠璃寺から53番札所の圓明寺まで八ヶ寺あり、四国の市町村で最多です。
そして、その八ヶ寺を結ぶ道はなだらかで、寺間も比較的近く、初めての方にも大変訪れやすいところです。

浄瑠璃寺から石手寺の六ヶ寺を訪ね歩く20kmコースは大変人気の看板コース!!30kmコースは、西林寺・杖が淵から4ヶ寺を訪ねます。どちらコースも歴史と文化を感じながらゆったり楽しめるコース♪
最近クチコミで人気急上昇の地元の方のお接待も楽しみですね。
今回はコースに入っていませんが、太山寺・圓明寺も載せてみました♪

2日目 20kmコース 30kmコースで訪れます

浄瑠璃寺 (46番札所)

浄瑠璃寺は「ご利益のよろず屋」とも言われるほど。仏足石は裸足で踏むと健脚・交通安全にご利益があり、仏手石はあらゆる知恵や技能に、仏手指紋は心身賢固と文筆達成にご利益があるといわれています。
本堂左手奥にある一願弁天堂は天女像が祀られ、美貌・知恵・財宝・福徳に霊験があると伝えられています。また、腰かけ心静かに瞑想し、如来の説いた法を聞く説法石もあります

八坂寺(47番札所)

浄瑠璃寺からゆるやかな田園の道を少し歩くと八坂寺。八坂寺は600年代に開山され、701年に文武天皇の祈願所として七堂伽藍が建てられたと言われます。八坂寺の本尊の阿弥陀如来坐像は県の重要文化財に指定されていて50年に一度しか開帳されない秘仏だそうです。
本堂と大師堂の間にある閻魔堂には「極楽の途」「地獄の途」があり、極楽には美しい浄土が、地獄には気が飢餓道、畜生道、修羅道が描かれています。本堂の地下室には全国の信者から奉納された阿弥陀如来尊が約8000も祀られているそうです。

文殊院~札始大師堂

八坂寺から恵原の里をしばらく歩くと文殊院があります。四国遍路の始祖と言われる衛門三郎の邸宅跡に建てられた寺院で、四国別格二十霊場札所でもあります。弘法大師に無礼を働いた衛門三郎が、謝罪のために大師を追って巡礼の旅に出たことが、四国遍路の発祥と言われています。

文殊院から少し歩くと札始大師堂があります。弘法大師の後を追った衛門三郎がお大師様に自分がお参りしたことがわかるようにとお堂にお札を貼り始めたのがこの大師堂で、それが現在の「納め札」の始まりだそうです。

杖が淵公園

大旱魃で苦しんでいる村人を救うために弘法大師が杖を突き立てたら水が湧き出したのが名前の由来。
杖が淵公園は名水百選にも選ばれて、西林寺の奥の院とされています。驚くほど透き通った湧水泉を中心に、潤沢な水と緑に囲まれた美しい公園で、多くの市民に愛されています。
この大会は、あたたかいお接待が大変人気の大会ですが、一番の人気者のおにぎりは、この素晴らしい水を引いた田んぼで取れた、とっても美味しいお米でつくられています♪美味しいお水も補給できるし、ここでは虎巻のお接待がありますよ♪

西林寺 (48番札所)

実り豊かな高井の里にある西林寺。お寺の前にはきれいな小川があり、その清流に自生するていれぎは松山市の天然記念物とされています。川の土手より低いところに寺があるため、罪ある者が門を入ると無間地獄に落ちる「伊予のの関所寺」とも言われています。整然とした境内にはいつも凛とした空気が流れています
納経所前の庭園には、お詣りすると一つだけ願いをかなえてくれるという、幸せを授けてくれる福授地蔵があります。

おにぎりと豚汁のお接待

このコースの看板お接待、前述の杖が淵の美味しいお水をひいたお米で作った美味しいおにぎりと、具沢山で箸がたつ豚汁のお接待が、厚生連健診センターの敷地内であります。

浄土寺 (49番札所)

奈良時代に孝謙天皇の勅願寺として創建され、弘法大師により再興された浄土寺。その後、平安時代には空也上人が3年間滞留し村人たちへの教科に努めたといわれます。
本堂は、内部にある厨子とともに国の重要文化財に指定されています。本堂に安置された「空也上人立像」も国の重要文化財でここを去るとき里人から請われて刻んだと言われています。

繁多寺(50番札所)

瀬戸内海が一望できる高台にある繁多寺、境内周辺は、美しい自然の宝庫として市の景観樹林保護地区に指定されていて桜や紅葉の名所となっています。天皇家の菩提寺である泉湧寺とのゆかりも深く、多くの有徳の僧が住持した繁多寺は一遍上人が修行したお寺としても知られています。
本堂左手の聖天堂には、徳川家綱公の念持仏三体のうちの一つと言われており、祈れば富貴を与え、厄除け・商売繁盛などのご利益があるとか。

美味しいえひめのミカンのお接待がありますよ♪

東野お茶屋跡

松平松山藩初代藩主の隠居所として広大な庭園が造られ、東野御殿と呼ばれていました。記録による周囲1里あまりを竹垣で囲み、このあたり一帯が東海道五十三次を似せた立派な庭園だったそうです。
今は琵琶湖を模した池のほとりに観音堂が残存するのみとなっています。周囲の竹林に昔の面影がわずかにしのべます

お菓子とポンジュースのお接待がありますよ♪

石手寺 (51番札所)

境内のほとんどの堂塔が国宝・国の重要文化財に指定されている石手寺。開基された当初は安養寺と称されていましたが、、衛門三郎の生まれ変わりが手に石を握って誕生したこという逸話から石手寺に改名されたといわれます。
鎌倉時代に造られた仁王門は国宝、本堂・三十塔・鐘楼・護摩堂・五輪塔など、多くの国の重要文化財に指定されています。宝物館には衛門三郎再来の小石など数多くの宝物が納められています。本堂裏の洞窟はお地蔵さまがずらりと並ぶミニ霊場となっています。
また、大師堂は別名落書き堂とよばれ、かつて夏目漱石や正岡子規など多くの名士が落書きを残しています。

太山寺(52番札所)

豊後(大分)の真野長者が難破をまぬがれたお礼にと、一夜で堂宇を建立したとの伝説「一夜建立の御堂」が語り継がれています。本堂は国宝で、本尊の他。6体の仏像が祀られており、すべて国の重要文化財です。
その他、鎌倉時代に再建された仁王門や、法隆寺夢殿と同じ太子像を祀る聖徳太子堂など、広い境内には見所がいっぱい。太子堂は学業成就にご利益があるとか。。

圓明寺(53番札所) 

アメリカ人巡礼者が発見した四国霊場最古の銅板納札が保存されていることでも有名な圓明寺、近年は円明寺とが表記されることが多いそうです。聖務天皇の勅願を受けて行基が開基したといわれる圓明寺には、聖母マリア像を浮き彫りにしたキリシタン灯篭があることでも知られています。キリシタン禁制の時代に、この地方には信者が多く、隠れ信者の礼拝を黙認されていたようです。

道後・お城下周辺編

コース全般 (道後・お城下周辺 編)

歴史と文化のまち、松山・道後。まちのいたるところに歴史を感じられる建物や句碑などが、それに融合するアートもそこここにあり、とても楽しく歩くことが出来ます。

毎年、趣向を凝らしたコースを工夫していますよ♪

道後温泉

現在、道後温泉本館は大規模な改修工事に入っています。ですが、それを逆手にとって、火の鳥アートで道後温泉本館はラッピングされています。

飛鳥の湯

道後温泉本館改修工事中も道後温泉に入れるのですが、近くにある飛鳥の湯・椿湯もオススメです。外観もさることながら、各お部屋ごとに違った作家さんがコーディネートしているので、とても楽しめます。
ぜひ、ウオーキングの後に楽しんでみてください。

俳句の道~平和どおり

道後商店街から脇道にそれると、蔵元、水口酒造のあるとても雰囲気の良い道が・・・俳句の道へと続きます。俳句の道には、子規はじめ松山ゆかりの俳人の句が記された10数基の句碑があります。
また、右手には丹下健三がデザインした、愛媛県屈指のひめぎんホールも見えます。平和どおりに入っても、句碑が連なります。

松山城

お城人気投票でいつも上位に入っている松山城。日本で12箇所しか残っていない現存12天守のうちのひとつ、江戸時代以前に建造された天守を有する城郭の一つです。「美しい日本の歴史的風土100選」に選定された美しいお城や、お堀の白鳥を眺めながら歩きます。

県庁

愛媛県庁本館は、明治6年県政発足以来第4代目の庁舎。巨大なドームが目印となっています。空から見ると鳥が翼を広げたような形であり、県内には数少ない近代洋風建築物です。

坂の上の雲ミュージアム

言わずと知れた坂の上の雲という小説に出てくる主人公、秋山好古・真之兄弟と正岡子規は松山が輩出した偉人であり、関連する資料を展示しています。このミュージアムの横には国の重要文化財である、美しい万翠荘があります。